日本と関係の深い施設
令和4年12月16日
バチカン庭園の桜

バチカン市国内の庭園に、日本の桜が植えられた一角があります。
2004年1月22日、東かがわ市国際交流協会の寄贈により植えられた「染井吉野」と「蜂須賀桜」です。
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラを臨む桜は、バチカンならではの風景として愛でられています。
2004年1月22日、東かがわ市国際交流協会の寄贈により植えられた「染井吉野」と「蜂須賀桜」です。
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラを臨む桜は、バチカンならではの風景として愛でられています。
サンタ・マリア・デッロルト教会


- ローマ市内、バチカン市国のある南側にあたるトラステヴェレ地区にある、16世紀に建てられた教会です。
- 1585年、3月22日から6月3日までローマに滞在した「天正少年使節団」の少年らはある日、郊外へ船で出かけました。天候の急変で危うく遭難しかかったものの、奇跡的に助かったのは、出発前に船場の近くにあったこの教会で聖母に祈りを捧げたためと言われています。
- 帰国後も信仰を守り殉教した中浦ジュリアンが2008年に列福されたのを記念し、三牧樺ず子画伯による肖像画が、高見長崎大司教より寄贈されました。
- 又、ローマ時代初期よりこの教会周辺にはぶどう畑があったこと、又、農民の作物売買などが行われていたこと等から、教会内部の床の大理石や祭壇周辺の天使と葡萄の彫刻等、随所に果物・野菜をモチーフとした装飾が見られます。
- アヴェ・マリアのアルファベット「A・M」を重ねたステントグラスは、ピーマン(緑)とトマト(赤)の色を表しているそうです。
日本聖殉教者教会(チビタベッキア)


- ローマ・サン・ピエトロ駅からローカル電車で約1時間のところにあるチヴィタヴェッキアは、1615年に慶長遣欧使節団の支倉常長らが上陸した港町で、街には支倉常長の像が建立されています。
- 1862年、長崎で16世紀末に十字架にかけて処刑された26名の神父や信者らが、教皇ピウス9世により列聖されたのち、ここにあった教会が彼らに捧げられ、日本聖殉教者教会と名付けられました。戦後建て直され、1950年代に日本の画家・長谷川路可が、内装を任されました。
- 後陣の後ろ壁には、殉教者たちの姿と路可本人の自画像、そして円蓋の中央には、和装をまとった聖母と聖人たち、向かって左手に支倉常長の姿が描かれています。
- チヴィタヴェッキアは、1971年より石巻市と姉妹都市協定を結んでいます。
ジェズ教会

- ローマのジェズー広場に面したこの教会は、イエズス会のかつての本拠地だった教会で16世紀後半に完成しました。
- この教会の中には「元和の大殉教図」があります。1622年、長崎に於いて日本のキリシタン迫害の歴史上最も多くの信徒(カトリックのキリスト教徒55名)が同時に殉教した事件があり、その様子を描いたものです。
※(参考): 元和大殉教図参考(Gli Scritti centro culturale HP)
サンタ・プデンツィアーナ教会


- ローマのテルミニ駅から徒歩10分ほどのところにあるこの教会は、2018年に前田万葉枢機卿が親任された際、各枢機卿に与えられる名義教会に指定されました。入り口には、フランシスコ教皇の紋章と並び、前田枢機卿の紋章が掲げられています。
- 4世紀に建てられた、ローマに現存する最も古い教会のひとつで、後陣には当時のモザイクが残されています。
※(参考): サンタ・プデンツィアーナ教会(Basilica di Santa Pudenziana)HP