広報文化

令和6年8月6日
写真「日本バチカン 外交関係樹立へのあゆみ」 「日本バチカン 外交関係樹立へのあゆみ」

広報文化事業

2024年
2023年

日本バチカン協力事業・研究

印刷博物館及び凸版印刷株式会社とバチカン図書館

  • 印刷博物館において、2002年及び2015年の2回にわたり「ヴァチカン教皇庁図書館展」が開催されました。
  • 2005年より、「キケロ・プロジェクト」を開始、中世ギリシャ語写本の高精細画像デジタル化が進められています。
  • 過去の文字が消去され、上書きされた羊皮紙「パリンプセスト」において、紫外線を利用し見えない文字を見えるようにする技術を凸版印刷が開発しました。バチカン図書館所蔵の「パリンプセスト」の中から、完全に失われたと思われたテキストなどが発見されています。
  • また、2017年には、ギリシャ語手書き文字のOCR解読システムを提案、古文書研究のスピードアップに貢献しています。
   「キケロ・プロジェクトの概要」 


株式会社NTTデータのバチカン所蔵図書デジタル化事業

  • 株式会社NTTデータが、2014年から2018年にかけて、バチカン図書館所蔵の手稿文献のデジタルアーカイブシステム(DigiVatLib)を構築、その所蔵文献3,000冊の電子化を実施しました。
  • 検索システム(DigiVatLib)はどなたでもご利用いただけます。 
   https://digi.vatlib.it/
  • また、2019年には手稿、印刷物含む蔵書目録の検索システム(OPAC)をリリースしました。
  • 2021年10月~2022年3月に開催されたドバイ万博において、同社はバチカン・パビリオンの展示の一部を担当。バチカン内の歴史的建造物「グレゴリアン・タワー」の3Dデータ化と、バーチャル空間展示の作成に協力しました。
  • 図書館における開発プロジェクトは、現在も継続中です。
 ※(参考):株式会社NTTデータHP


関西大学アジア・オープン・リサーチ・センター(KU-ORCUS)

  • 2017年、東アジア関連資料の研究を進めることを目的として、関西大学・ローマ大学・北京外国語大学のチームとバチカン図書館との間で協定が締結されました。バチカン図書館の資料のデジタルアーカイブ化とそれに伴う研究活動を行っています。

角川文化振興財団「バチカンと日本100年プロジェクト」

  • 2019年、角川文化振興財団は、教皇庁文化評議会の後援のもと、国内外の多くの協賛を得て、バチカン図書館や文書館に存在する日本関係文書の調査研究を中心とするプロジェクトを立ち上げました。
  • 16世紀のキリスト教伝来以来の日本とバチカンの交流に焦点をあて、今後100年のさらなる友好に寄与することを願い、「100年プロジェクト」名付けられました。
  • 研究の成果については、2021年11月、2022年4月及び11月に日本国内におけるシンポジウムにて発表されました。 
※(参考):バチカンと日本 100年プロジェクト
 

人間文化研究機構「日本・バチカン関係アーカイブズの情報基盤構築に関する研究」

  • 2022年、大学共同利用機関法人 人間文化研究機構は、バチカン使徒文書館に所蔵される近代日本関係文書の電子版カタログの作成を開始しました。これは、上記、角川財団の調査により作成されたリストを元にカタログ化すると同時に、原書の修復作業及びデジタル保存も視野にいれたものです。
  • 将来的には、バチカンの国務省及び福音宣教省の文書館に所蔵される日本関連文書も調査し、それらを含めた日本関連文書を網羅した目録を作成を目標としています。
  • さらに、テーマごとの資料集の編纂、日本語訳の添付等の上で、日本・バチカン関係史を研究する上で必要不可欠なアーカイブズ情報基盤の構築をめざします。

マレガ・プロジェクト(終了)

  • 2011年、バチカン図書館において、大分県豊後地方のキリシタン資料が大量に発見されました。
      これは、サレジオ会宣教師マリオ・マレガ神父が、大分教会在任期間(1932-1950)に収集した貴重な史料で、総数は約1万点にのぼります。
  • 2014年に、これら史料群を調査研究するために、バチカン図書館と、人間文化研究機構を代表とする日本側関係機関、日欧の歴史研究者をメンバーとする「マレガ・プロジェクト」が結成されました。
  • 同プロジェクトでは、これら史料群の調査、保存管理体制整備を行い、全点撮影の後、画像が公開されました。
  • 詳細及びデータベースについては、以下のリンクよりご確認いただけます。
 ※(参考):マレガ・プロジェクト

周年記念事業(終了)

2022年、日本とバチカンは国交樹立80周年を迎えました。
80周年を記念し、当館では以下の事業を実施しました。

1. 公式ロゴの公募及び発表
 
2. 講演会「紛争下での女性のエンパワーメント・プロジェクト」

3. いけばな小原流 小原宏貴家元によるデモンストレーション

4. ジャズピアノと三味線演奏会

5. ブレッソン賞記念講演会及び映画上映会

6. 味噌プロモーション(The Magic of Miso)

7. 「金継ぎ」デモンストレーション

各事業にご来場いただいた皆様、また、事業実施のためにご協力いただいた関係各位にお礼申し上げます。

また、以下の雑誌にて、80周年について掲載・特集をしていただきました。

日本バチカン75周年記念事業(2017年~2018年)

地方とバチカン

滋賀県とバチカン

後援名義申請

  1. 各種事業を企画されている団体等で、在バチカン日本国大使館後援名義等の使用を希望される場合は、外務省HP「外務省後援名義等の使用許可申請」を熟読の上、以下の書類を提出して下さい。      

         (1)  後援名義等使用許可申請書兼誓約書
              ・「4.遵守する事項」をご了承の上、作成ください。(同事項の変更は認められません)
              ・必ず公印(団体印)を押印してください。
              ・「3.申請する名義等」には、「在バチカン日本国大使館後援名義」とご記入ください。
         (2)  開催要項
         (3) 当該事業の収支予算書
         (4) 事業の概要に関する書類(企画書、プログラム、出品作品リスト、出演者プロフィール等)
         (5) 主催団体及び申請団体等の概要が分かる資料(役員名簿、定款、規約、会則、団体の沿革、事業実績等)

 

  1. 事業終了後の報告について

      事業終了後3か月以内に以下の書類を添えて御報告下さい。事業の報告がない場合、今後同団体等が扱う事業に対して外務省後援        
      名義等の使用許可申請がなされたとしても、後援名義等を付与できないことがあります。

      (注)事業の都合上等で事業報告が行えない場合でも、必ず同理由と併せ中間報告としてご提出ください。なお、必ず最終的な事業報 

         告をご提出ください。
    
         (1) 外務省後援名義等使用事業実施報告書
         (2)  当該事業の収支決算書(様式不問)
         (3) 事業実施概要のわかる書類等
         (4) 外務省後援名義等を使用したパンフレット、ポスター等